診療についての問い合わせ
- Q1:ケガをしたのですが、どうしたらいいですか?
- Q2:緊急性のあるケガとは、どんなものですか?
- Q3:肩は診てもらえますか?
- Q4:上肢以外の診察・リハビリは受けられますか?
- Q5:他院を受診したのですが、紹介状が無くても診てもらえますか?
- Q6:他院で手術をすすめられたのですが、手術を行ってもらえますか?
- Q7:他院で手術を受けたのですが、リハビリを受けられますか?
- Q8:他院で骨折の手術を受けたのですが、抜釘を行ってもらえますか?
- Q9:他院で治療を行っていたのですが、継続して治療を受けられますか?
- Q10:他院で治療中なのですが、診断書を書いてもらえますか?
- Q11:他院で治療中なのですが、診断書を書いてもらえますか?
- Q12:警察用診断書の診療見込み期間が実際より短いのですが?
- Q13:ケガや行った手術が生命保険の給付対象になるでしょうか?
ケガの応急処置について
- Q1: ケガをしたのですが、どうしたらいいですか?
- どのようなケガでも応急処置が最も大切ですが、症状と開放創(出血を伴う皮膚の損傷)があるかどうかにより、処置の方法はことなります。開放創を伴ったり麻痺や血行障害等の合併症が無ければ、骨折や脱臼に緊急性はありませんので、三角巾等(風呂敷、バンダナ、スカーフなどで代用可)で固定の上、受診して下さい。他の主な外傷の応急処置の方法については Q14以下をご覧下さい。
- Q2: 緊急性のあるケガとは、どんなものですか?
- 上肢領域の緊急性のある外傷には、手指の切断など外傷による急性の血行障害、開放創を伴う骨折や脱臼、高度の汚染を伴う軟部組織損傷、大量出血を伴う外傷、化学薬品・塗料・機械油などの注入外傷などが含まれます。これらのほとんどには緊急手術が必要になりますので、119番に電話をして救急病院への搬送を要求されるのがよいでしょう。なお、救急車の到着までに時間があれば行っておいた方がよい処置がありますので、 Q14以下をご参照下さい。
- Q14: 手指切断の応急処置
- 指を切断しても再接着出来る可能性があります。再接着を可能とし、生着率を上げるための応急処置のポイントは以下の4つです。 1)出来るだけ早く再接着手術が可能な病院を受診:切断指は条件が良ければ12〜24時間経っても生着することがありますが、時間が経つと細菌感染が起こったり組織の変性が進む可能性があり、なるべく早く手術の準備を整えるに越したことはありません。まず、救急車を呼んで下さい。手術までの間は、何も飲んだり、食べたりしてはいけません。小児がケガをした場合、可哀想に思って水分を取らせたりされる方がいらっしゃいますが、手術の開始が遅れることになります。救急車が到着するまでの間に、以下の処置を行います。 2)断端の処置:きれいな断端である場合は必要ありませんが、砂や泥・汚れなどが付着している時、海や川の中などで受傷した時には、少しでも水道水で断端を洗浄して細菌感染が起こる可能性を低減させます。 3)止血:断端に湿らせた比較的清潔なガーゼ・ハンカチ・手ぬぐいなどを当てて圧迫していると通常は10分程度で止血出来ます(血管の損傷の程度により異なります)。腕をタオルで縛って受診される方が多いのですが、動脈を圧迫して血行を止めるには至らず、表層の静脈を圧迫することによりかえって出血が増えることに繋がりますのでやめて下さい。 4)切断指の保全:高度に挫滅された切断指でも、断端を覆うための植皮片として使用出来ることがありますので、見つかった切断指は病院に持参して下さい。水道水で洗った切断指は、乾燥を防ぐために湿らせたガーゼやハンカチに包んでビニール袋に入れ、それを氷で冷やして運搬して下さい。水中に浸したり、凍らせたりすると組織が損傷されて生着しなくなることがありますので、ご注意下さい。
メールの宛先: w18street@handclinic.jp