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Q1: ケガをしたのですが、どうしたらいいですか?

どのようなケガでも応急処置が最も大切ですが、症状と開放創(出血を伴う皮膚の損傷)があるかどうかにより、処置の方法はことなります。開放創を伴ったり麻痺や血行障害等の合併症が無ければ、骨折や脱臼に緊急性はありませんので、三角巾等(風呂敷、バンダナ、スカーフなどで代用可)で固定の上、受診して下さい。他の主な外傷の応急処置の方法についてはQ14以下をご覧下さい。

Q2: 緊急性のあるケガとは、どんなものですか?

上肢領域の緊急性のある外傷には、手指の切断など外傷による急性の血行障害、開放創を伴う骨折や脱臼、高度の汚染を伴う軟部組織損傷、大量出血を伴う外傷、化学薬品・塗料・機械油などの注入外傷などが含まれます。これらのほとんどには緊急手術が必要になりますので、119番に電話をして救急病院への搬送を要求されるのがよいでしょう。なお、救急車の到着までに時間があれば行っておいた方がよい処置がありますので、Q14以下をご参照下さい。

Q3: 肩は診てもらえますか?

肩関節は『手の外科』の専門外です。一般整形外科あるいは『肩関節』専門の医師を受診されることをお薦めします。

Q4: 上肢以外の部位の診察・リハビリは受けられますか?

当院はクリニックの造りから検査機器の選択まで『手の外科』の診療に特化しており、他の部位の検査や治療は行えません。リハビリも、上肢の機能回復に必要な『作業療法』を専門的に行いますが、下肢の筋力訓練や歩行訓練などの『理学療法』や牽引療法や温熱治療などの『物理療法』は行っておりません。

Q5: 他院で診察を受けたのですが、紹介状がなくても診てもらえますか?

他院で診察を受けた後に当院で治療を希望される患者様は、前医からの紹介状(診療情報提供書)とレントゲンやCT, MRI検査のコピーをお持ちいただくことによって、再検査に掛かる時間と費用を節約出来ます。前医の受診後間もなく当院を受診される方は、前医に紹介状の作成をご依頼下さい。

Q6: 他院で手術をすすめられたのですが、手術はできますか?

手術の要否の判断は、多くの場合は絶対的なものではなく、掛かられた病院や医師により変わり得るものです。症状、傷病の重症度や経過のほか、患者様の全身状態や合併症、年齢や職業などにを考慮してもっとも良いと考えられる治療をお薦めしますが、前医の判断とは異なる場合があります。

Q7: 他院で手術を受けたのですが、リハビリを受けられますか?

もちろん、行えます。ただし、前医からの紹介状(診療情報提供書)が必要です。傷病名と手術名が分かっても、行われた手術の詳細(展開の方法、損傷の状態、修復の方法、修復後の強度や安定性)が分からないと適切なリハビリが行えないばかりか状態を悪化させてしまう可能性もあります。

Q8: 他院で骨折の手術を受けたのですが、抜釘は行えますか?

再手術が必要であるのもかかわらず、前医が閉院した、あるいは遠方で受診出来ない等のやむを得ない事情がある場合に限りお受けします。手術の後には局所において組織が癒着したり瘢痕組織が形成されたりしており、また手術操作により解剖学的構造物の位置関係が異なっていることもあります。このため初回手術よりも手術操作が困難である場合が多く、合併損傷を引き起こさないためには初回手術に関する詳細な情報が必要であるため、まず前医に相談していただくことをお薦めします。

Q9: 他院で治療を受けていたのですが、継続して治療を受けられますか?

もちろん、行えます。前医からの紹介状(診療情報提供書)をお持ち下さい。ただし、治療(投薬、注射、リハビリ)の必要性ならびに方法に関しては当院での診察の結果をもとに判断致しますので、前医と同じ治療を行えないことがあります。

Q10: 他の診療科から投薬のみの治療を受けているのですが、薬を処方してもらえますか?また診察なしに投薬を受けられますか?

診察を行わずに投薬を行うことは法律により禁止されていますので、処方の際には必ず診察を受けていただきます。また法律は同時に漫然とした投薬の継続を禁止していますので、投薬に際してはその効果と必要性について検討を行い、必要があると判断されるもののみ処方致します。この観点から、専門外の傷病に対する投薬(降圧剤、睡眠薬等)については必要性の判断が出来ないため処方を行いません。

Q11: 他院で治療中なのですが、診断書を書いて貰えますか?

当院では前医の診断・治療内容について証明を行うことは出来ませんので、当院初診時の検査結果にもとづき新たに発行することになります。また、当院受診前の過去にさかのぼって休業の必要性や就労の可否等について診断・証明することは出来ませんのでご理解下さい。

Q12: 警察用診断書の治療見込み期間が実際よりも短いのですが?

警察用の診断書には治療見込み期間を記載することになっていますが、これはあくまでも傷病の重症度の指標であり、実際の治療に要する期間ではありません。例えば、どのような骨折でも治癒には通常3ヶ月以上を要しますが、その部位・数・程度により生活に与える影響に差があるため、重症度が異なります。一般的に指の骨折よりも腕の骨折の方が重症であると見なされます。なお、この治療見込み期間が実際の治療に影響することはありませんのでご安心下さい。

Q13: ケガや手術が生命保険の給付対象になるでしょうか?

生命保険に付随する特約により外傷や手術に対して給付金が支払われる場合がありますが、患者様の保険の契約内容は当方では調べることが出来ませんので、給付の条件は保険証書でご確認下さい。内容が不明な場合には、保険会社にお問い合わせ下さい。

Q14: 手指切断の応急処置

指を切断しても再接着出来る可能性があります。再接着を可能とし、生着率を上げるための応急処置のポイントは以下の4つです。

1)出来るだけ早く再接着手術が可能な病院を受診:切断指は条件が良ければ12〜24時間経っても生着することがありますが、時間が経つと細菌感染が起こったり組織の変性が進む可能性があり、なるべく早く手術の準備を整えるに越したことはありません。まず、救急車を呼んで下さい。手術までの間は、何も飲んだり、食べたりしてはいけません。小児がケガをした場合、可哀想に思って水分を取らせたりされる方がいらっしゃいますが、手術の開始が遅れることになります。救急車が到着するまでの間に、以下の処置を行います。

2)断端の処置:きれいな断端である場合は必要ありませんが、砂や泥・汚れなどが付着している時、海や川の中などで受傷した時には、少しでも水道水で断端を洗浄して細菌感染が起こる可能性を低減させます。

3)止血:断端に湿らせた比較的清潔なガーゼ・ハンカチ・手ぬぐいなどを当てて圧迫していると通常は10分程度で止血出来ます(血管の損傷の程度により異なります)。腕をタオルで縛って受診される方が多いのですが、動脈を圧迫して血行を止めるには至らず、表層の静脈を圧迫することによりかえって出血が増えることに繋がりますのでやめて下さい。

4)切断指の保全:高度に挫滅された切断指でも、断端を覆うための植皮片として使用出来ることがありますので、見つかった切断指は病院に持参して下さい。水道水で洗った切断指は、乾燥を防ぐために湿らせたガーゼやハンカチに包んでビニール袋に入れ、それを氷で冷やして運搬して下さい。水中に浸したり、凍らせたりすると組織が損傷されて生着しなくなることがありますので、ご注意下さい。

Q15: 骨折・脱臼の応急処置(開放創を伴わないもの)

骨折・脱臼の応急処置の原則は、患肢の固定による安定化です。骨折や脱臼が整復されて安定化されると疼痛は軽減しますが、応急処置としてそこまで行うのは困難です。可能であれば、最も疼痛が軽減する肢位を見つけて固定します。動かすとかえって痛い場合には、そのままの肢位で固定します。手指の知覚や血行が保たれ、疼痛が落ち着いている状態では緊急性はありません。手が麻痺したり、血行が悪化したり、疼痛が激しい場合には、早急に受診して下さい。

Q16: 骨折・脱臼の応急処置(開放創を伴うもの)

骨折部あるいは脱臼した関節の周囲に開放創がある場合、骨折部や関節が外界と交通している可能性があり、深部への細菌感染を予防するために緊急手術が必要になります。比較的清潔なガーゼやハンカチを創部に当て(タオルなど毛足の長いものは、毛羽が内部に入り込んで感染の原因となることがありますので創に直接当てないで下さい)、患肢を固定して受診して下さい。

Q17: 未定
Q18: 未定
Q19: 未定
Q20: 未定
Q21: 未定
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